数少ない本気のAndroidタブレット



中国ファーウェイは、新型タブレットの「MatePad Pro」を発表しました。

MatePad Proは10.8インチディスプレイを搭載したタブレットで、画面解像度は2560 x 1600ドット、ベゼル幅は4.9mmに抑えられており画面専有比率は90%に達します。このディスプレイはDCI-P3の色域に準拠し、540ニットを誇る高品質なもの。またディスプレイ右上にはパンチホールデザインにて、800万画素カメラが内蔵されています。

内部には最新プロセッサのKirin 990が採用され、RAM容量は6GB/8GBに内蔵ストレージは128GB/256GBとトップスペック。背面には1300万画素のメインカメラが搭載されています。バッテリー容量は7250mAhで40Wの高速充電(ワイヤレス給電時には15W)に対応しています。採用OSはファーウェイがAndroid OSに独自カスタムを施したEMUI 10です。

さらに、上位モデルではキーボードカバーとスタイラスが付属するのも特徴。両者を装着した様子は、まるで米アップルのiPad Proのようです。本体重量は460gと、iPad Proとほぼ同等。ただし厚さは7.2mm(iPad Proは5.9mm)と、ライバル製品に比べて若干分厚くなっています。また、本体にはHarman Kardon製のクアッドスピーカーが搭載されています。


MatePad Proはキーボードカバーとスタイラスが付属する、8GB RAM/256GB内蔵ストレージモデルが4999元(約7万8000円)、タブレット単品となる6GB RAM/128GB内蔵ストレージモデルが3299元(約5万1000円)で販売されます。

なお、現在のタブレット市場はiPad一強状態となっています。かつては米グーグルのNexusブランドのタブレットが人気だった過去もありましたが、同社はタブレット市場から撤退してしまいました。AndroidタブレットにはiPadと比べて廉価に入手できるという強みがあるのですが、スマートフォンの大型化でタブレットの需要が低下していること、そして残り少ない需要をアマゾンのKindle Fireシリーズに刈り取られていることから、多くのメーカーが製品投入を中止してしまったのかもしれません。

そんな中であえて高価格帯に投入される今回のMatePad Proは、Androidタブレットの生き残りの試金石となる可能性があります。