タグ:iPad

iPad XR?



アップルが発売した新iPad Air (2019)の実機写真ギャラリーと、米国版記者による試用インプレをお伝えします。

評者は米国版のモバイル番長としておなじみのクリスV。新 iPad Air を一日強使った時点での評価は、

・無印 iPad と、iPad Proのあいだの広い価格差・機能差を埋める「十分にプロ」なモデル。
・大多数の人にとってベストな製品になりそう。

dims (2)

iPad Air (2019)の発表記事はこちら:
アップル、まさかのiPad Air復活。10.5インチ高解像度にペンシル対応で5万4800円から

暫定ハンズオンレビューを要約すると:

・これまでは「一番いいiPad」ならiPad Proだったが、Airの復活で選択肢が増えた。

・新iPad Airは10.5インチの画面サイズや本体デザイン含め、旧 iPad Airよりも前世代iPad Pro 10.5インチと共通点が多い。クリエーター層にとっては手放せないペンシルも使える。

・以前はAirブランドがiPadの「最上位」だった。しかし新モデルは「最上位(Pro)の機能を取り入れつつ、手が届きやすい製品」として設計されている。iPad XRって名前にすればよかったのでは?と思うほど。全部入り最上位ではないが、重要な立ち位置。

・下にはエントリーとしては良い製品だが昨年から更新されていない無印iPadがあり、上にはUSB-C端子と最新ベゼルレスデザインのiPad Proがある。

・いまのところ、新iPad Airはこの重要な中間エリアで十二分に役割を果たせる印象を受けた。多くの人にとって魅力的なスイートスポットにある。

・たとえばディスプレイは、無印iPadよりも良いことがはっきり分かる。発色もよく、環境にあわせてリアルタイムに色を調整するTrue Toneもある。(ないのはProの滑らかな120Hz描画機能ProMotion)。

・処理速度についていえば、Airと新iPad miniは一緒。(もっと高価な最上位モデルの) iPhone XSと同じA12 Bionicプロセッサを載せており、無印iPadよりキビキビと動くことが体感できる。

・短時間で試せた範囲では、マルチタスク、簡単な動画編集、凝ったグラフィックのゲームいずれも楽にこなせた。

・無印iPadや新iPad miniにはない大きな売りは、縦持ちで左側に配置されたSmart Connector。マグネット式のキーボードカバーが使える。

・純正のSmart Keyboardは、Bluetoothキーボードを除くiPad用キーボードでおそらくベストな製品。こうしたアクセサリが使えることで、仕事用にもミニや無印よりは向いている。(ただしSmart Keyboardは安くはない。)

・新モデルなのにLightning接続や従来型デザインで驚きがないという意見もある。確かに新鮮味や、Airだけの新しい試みはない。実用的な改良や改善多数の一方で、コストを抑えるための割り切りもある。取捨選択は必ずしも悪いことではない。

・無印iPadとiPad Proのあいだの価格差、機能差がとても広いことを考えると、iPad Airが高性能なミッドレンジ製品として出てきたことには意義があると思う。

・実際に使ってみて、新iPad miniよりも新iPad Airのほうがわたしの求める要件は満たしてくれた。画面は余裕があるし、(3年半前とほとんど同じスタイルのミニと比較すれば)多少は新しいデザインだし、Smart Connectorはある程度の拡張性を与えてくれる。

・Lightning直挿しではなく側面にマグネットでくっついて充電できる第二世代Apple Pencilや、拡張性が高いUSB-Cまであれば嬉しかったのは事実。それでも、クリエイティブ用途や仕事に使えるタブレットを求めていて、無印 iPadでは制約がありすぎると感じる層にとって、新iPad Airは「十分にPro」な選択肢といえるだろう。ProMotionを除けば、新iPad Airは前世代まで「Pro」扱いの仕様なので驚くことではない。

・エントリーの無印iPadと比べてそこまで高くない価格で、広くて高品質な画面、高い性能、すっきりしたデザイン、汎用性があることを思えば、タブレット購入者の多くがiPad Airを選んでも不思議はない。

・最終的な結論はまだだが、現時点では、新iPad Airこそ大多数の人にとってベストな製品だろうと感じている。

フルバージョンはこちら。Apple iPad Air hands-on (2019): Just 'Pro' enough

dims (1)

↑このページのトップヘ